病気は気から


目次

  1. 感情とホルモンの結びつき
    • 3大ホルモンと感情
    • ドーパミンと感情
    • 薬でホルモンバランスが崩れる
    • 感情でホルモンバランスをコントロールする

感情とホルモンの結びつき

健康な精神が健康な体を作る
健康な精神が健康な体を作る

人間の体は実に巧妙に作られており、交感神経と副交感神経が緊張と緩和を繰り返すことで筋肉を動かし、食べ物の吸収を助けます。この神経バランスが崩れると、病気の原因にもなります

ホルモンは神経同士をつなぐ伝達物質であるだけでなく、細胞間の伝達物質としても重要な役割を果たします。細胞はホルモンの分泌を通して互いに情報を伝え合い、血圧を調整したり、コレステロールを放出したりすることで体内のバランスを保っています。更年期にホルモンバランスが崩れ、体のあちこちに異常が現れるのは、こうした伝達機能の低下が原因です。

肝臓の調子が悪い人は怒りっぽくなり、腎臓の不調を抱える人は悲しみに沈みがちになるとされています。内臓と感情は深く結びついており、例えば、肝臓が悪くなって怒りの感情が強まると、その怒りがさらに肝臓に負担をかけるという負のスパイラルに陥ります。

 

感情は内臓を刺激し、ホルモンを分泌させて脳に信号を送ります。そして脳で生まれた感情に、内臓が応答する仕組みです。ホルモン(感情)をうまく活用すれば、健康を促進できる一方、管理が難しいと病気の原因になることもあります。

 

薬もまた、内臓に作用してホルモンに影響を与え、感情を変化させるため、長期服用には注意が必要です。

 

3大ホルモンと感情

感情はホルモンにより動かされる
感情はホルモンにより動かされる

※三大ホルモン

 

セロトニン
「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神の安定や睡眠の質を向上させます。心身ともにリラックスし、幸せを感じる時に分泌され、痛みを和らげたり免疫力を高める働きもあります。セロトニンは軽い運動やスキンシップ、朝日を浴びることで分泌が促進されます。

アドレナリン
「闘争・逃走ホルモン」として知られ、かつての狩猟時代に野生動物に対する防衛本能を高める役割を果たしていました。アドレナリンが分泌されると、血圧や血糖値が上昇し、興奮状態となり戦いの準備が整います。

ドーパミン
「快楽ホルモン」とも呼ばれ、アドレナリンやノルアドレナリンの前段階の物質として、外部からの刺激を神経細胞に伝える伝達物質です。快楽を感じた時にその感覚を増幅させ、繰り返しその快楽を得ようとする作用があるため、中毒性もあります。

その他のホルモン


痛みを伝える「ヒスタミン」や「副腎皮質ホルモン」、膵臓で作られる「インスリン」なども、細胞間のコミュニケーションを担う重要なホルモンとして生成されています。

ドーパミンと感情

ドーパミンとアドレナリンの関係と作用

 

ドーパミンは、神経と神経をつなぐ伝達物質であると同時に、アドレナリンの原料でもあります。ストレスを感じると、血圧や血糖値を上げるためにアドレナリンが分泌されます。たとえば、怒りを感じて相手より優位に立とうとするとアドレナリンが分泌され、血糖値が上昇し興奮状態になります。そして、相手を打ち負かし優位に立つことで快楽を得ると、その快楽を求めてさらに怒りを武器に使おうとするようになります。こうして「刺激=怒り→アドレナリン分泌」という循環ができあがるのです。

お酒もまた、気持ちを高め、欲望を満足させることでアドレナリンの分泌を促進します。そのため、「気持ちの落ち込み→お酒→アドレナリン分泌」というループが形成されやすくなります。さらに、子どものイヤイヤ期にもドーパミンが深く関わっており、実際に行動に移さなくても「やった感」を得ることで刺激を受け、中毒のような状態を引き起こすことがあります。

 

こうした中毒症状は、お酒やタバコ、ヒステリックな行動などでも見られます。「私は病気です」と周囲に伝えることで同情を得、周りに気を使ってもらうこともまた、ドーパミンやアドレナリン分泌による快楽を引き起こし、慢性的な状態になれば免疫力の低下という代償が伴います。

薬でホルモンバランスが崩れる

薬はホルモンを左右する
薬はホルモンを左右する

感情はホルモンの分泌に影響を与えますが、逆にホルモンの作用によって感情も作られるため、抗精神薬としてホルモンが用いられることがあります。ホルモンは、精神疾患だけでなく、パーキンソン病や癌治療、更年期障害など、さまざまな病気の薬物治療にも利用されます。しかし、これらの治療には、感情の落ち込みや興奮といった副作用が伴うこともあります。

 

さらに、薬の副作用で肝臓や腎臓が損なわれると、ホルモンバランスが崩れ、精神的に不安定になることもあります。


感情でホルモンをコントロールする

ホルモンは神経伝達物質として働き、特にドーパミンは強い依存性を持つため、一度経験した感情を繰り返し求めるようになります。感情によってホルモンが分泌され、分泌されたホルモンによって再び感情が動く、という循環が生じます。

たとえば、何か「こだわりの感情」が生じた場合、心はその感情を維持するためにホルモン分泌を促し続けます。ストレスが長期間続くと、ホルモンを分泌する臓器に負担がかかり、やがてホルモンバランスが崩れ、深刻な病気に進展することもあります。

このように、感情はホルモン分泌を左右するため、健康状態も感情に影響されます。また、薬の副作用もホルモン分泌に影響し、感情や身体の状態にさまざまな影響を及ぼします。

一方で、朝日を浴びたり早朝に軽い運動を行うことで、セロトニンの分泌が促進され、感情の安定や免疫力の向上が期待できます。

ホルモンで感情は作られる
ホルモンで感情は作られる

薬を使わない自然治療

ホルモンと感情をコントロールするだけで健康になれるのは、紛れもない事実です。

体の不調を感じると、多くの人が「病院や薬」に頼ります。しかし、その薬が実は体を蝕む原因の一つであることに気づいている人は少ないかもしれません。薬に頼った治療が、アトピーや精神障害の原因となることもあるのです。

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薬草の研究時代

不治の病の宣告を受け医者から見捨てられたおかげで今の私がいます。10年の入院生活は本当に辛いものでした。

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