辞書によると
食事療法とは、食生活の改善を通じて病気の治療や健康改善を図る方法を指し、ダイエットや糖尿病、がんなど、特定の治療目的をもって行われます。
一方で、食養生とは、本来の健康な姿を維持し、体の状態を整えるために行う食事です。健康を保護し、予防的な効果を目指した食事法とも言えます。
現代医学も漢方医学も、それぞれの治療法に専念していますが、どちらも重要な要素を見落としがちです。それが「食」です。もちろん医師は食養生の指示を与えるが、しかしそれは応急処置の一種に終わっている。病人だからこういうものを食べなければいけないとするものであって、その病気が食法の誤りのために生まれたものであるということは忘れられていることが多い。
「病は口から」という諺があるように、私たちの健康は日々の食事に大きく左右されます。その人の体質と生活に適った食べかたさえしていれば、否が応でも健康体となり、仮に病気になっても軽症で治ってしまいます。しかし、食生活が乱れていると、一見丈夫そうに見える人でも病気に対する抵抗力の弱い体質になってしまい、病気にかかりやすく、かかると治りにくいのです。
目次
食養生とは
文字がなかった時代から、人々は生活の中で得た体験を知恵として蓄え、時代や環境の変化に淘汰されることなく語り継いできました。この養生法が今なお健在であるのは、経験に基づく事実の積み重ねがその根底にあるからです。
古くから「良い」とされる食材を試すことで、体質や季節に関係なく効果的な養生法を見つけることができる。
口から入った食べ物は、まずアミノ酸レベルにまで分解され、細胞がそのアミノ酸を再合成して新たな組織を作ります。
しかし、病気などで消化器官の働きが悪くなると、いくら良いものを食べてもアミノ酸が十分に吸収されず、必要な栄養が体内に行き渡りません。
消化に良いアミノ酸を意識した食事として、次のような汁物を取り入れるのがおすすめです。
これらを毎日食べるとよいでしょう。特にウコンがあれば一緒に煮出すと効果的です。
肝臓や腎臓の健康を意識する場合は、黒豆や赤豆(あずき)の煮汁を朝晩飲むことがおすすめです。煮た豆は料理に活用しても良く、お肉と一緒に調理して日々の食卓に取り入れるとさらに効果的です。
消化管を休ませるために、一日3食は食べ過ぎではないでしょうか。
好きなものをお腹いっぱい食べることはかまいませんが、必ずしも3食にこだわる必要はありません。食事を取るよりも、消化管を休ませる方が内臓の回復には効果的です。
「お腹が空いたときに食べる」というリズムが、身体にとって一番良いのです。
※胃腸の具合が悪い時
キャベツの青汁
キャベツの絞り汁約50ccに澱粉を溶かして飲むと、胃腸の調子を整えるのに効果的です。この方法は、4日間続けて飲み、3日間休むというサイクルを、胃腸の状態が良くなるまで繰り返します。
※風邪(インフルエンザ)で体力が落ちた時
ニンニク
ニンニクの搾り汁小さじ一杯に蜂蜜を加えお湯で薄めて飲む
※高血圧の為の食養生
血圧は体内の血液量によって影響を受けます。血液を一時的に溜める臓器である肝臓は、蔵血機能と呼ばれる働きによって体内の血液量を調整します。
血液量が低下すると、毛細血管まで血液を送り届けるために心臓が血圧を上げようと働きます。高血圧や低血圧は、体内の血液量が不足している状態から生じると考えます。
これは貧血に似た状態ですが、一般的に病院で言われる鉄不足による貧血とは異なります。
貧血状態の改善には、赤身肉が効果的です。そのまま食べても良いですが、煮出してスープにすると消化吸収が良く、より効果が期待できます。
※血糖調整には大豆
豆乳、おからの搾り汁
水500mlに削り節30gを入れ沸騰させ蓋をして火を止め冷ましてから濾し、豆乳1リットルに混ぜ朝晩飲む。
※塩は体に最も大切な成分
減塩をする方も多いですが、塩を取らないことによる病がある事を知っておきたい。
過剰な減塩は危険との隣り合わせです。
頭痛・痙攣、めまい、立ちくらみ、むくみなどは塩不足のサイン。
むくみ解消に唐辛子塩
天然の塩と唐辛子をフライパンで炒ったものを少量、水かお茶と一緒に飲む。