病気を治す呼吸法
深呼吸は体に悪い
何気ない呼吸が病気の原因となっていることなど誰も知らない!
目次
- 間違った呼吸が健康を害する
- 呼吸を上達させる
- 呼吸を極める
間違った呼吸が健康を害する
私たちは心臓の動きを意識的に調整することはできないが、呼吸は意識的にできる。体の全機能は交感神経(緊張)と副交感神経(緩和)によって作動する為、呼吸を意識的に調整することで神経交換を調整することが可能。ホルモンの分泌・血液の流れが調整できる。
正しい呼吸は高血圧をはじめ更年期障害・糖尿病・アレルギーなどホルモンバランスに係る病や神経性の疾患改善。免疫力を高め細菌やウイルスに対する抵抗力を高める。
呼吸とアドレナリン
狩猟によって生活をしていた時代、野外ではいつ猛獣に襲われるかわからない。いつでも動けるようにするため、常に筋肉は緊張し血圧の高い状態を作ります。この状態を作るのがアドレナリン。
現代社会においては猛獣に襲われて命を落とす心配がないにもかかわらず闘争社会と言われる競争社会において自分を守るか闘うかで常に緊張状態。アドレナリンが分泌され続けている。心拍数が上がり血圧は常に高い状態。呼吸は早く、汗をかき口が渇き筋肉は常に緊張状態。この状態が続くことが高血圧・更年期障害・糖尿病、アレルギーや癌。免疫異常も起こり感染症の原因となる。
当然に呼吸は無意識に浅くなり心臓ドキドキ状態が日常化する。
無知な呼吸が健康を害している
あなたは今どんな呼吸をしていますか?
深い呼吸・浅い呼吸・長い・短い・早い・遅い。呼吸を司る筋肉は主に胸筋(肋間筋)と横隔膜。あなたが知る「深呼吸」は胸筋を広げるだけの呼吸となる。この呼吸は肺の3/1程しか空気は出入りせず肺の機能が十分に使われない比較的浅い呼吸。一方、横隔膜を使った呼吸は肺全体を動かすため肺に十分な酸素を取入れ滞ったリンパを流し体内毒素の排出する。
体は2度呼吸する
呼吸には外呼吸と内呼吸がある。あまり聞いたことがないですが重要な問題。
「外呼吸」とは肺の中で行われる空気と血液とのガス交換。「内呼吸」とは血液によって運ばれた酸素が細胞に取り込む血液と細胞とのガス交換を言う。
外呼吸で血中酸素濃度を一定に保つが、その酸素が細胞で効率よく吸収されるかどうかは別物。つまり、血液の酸素交換能力が健康を左右している。同じ空気を吸っていても高地に住む人のほうが酸素を取入れる能力が違うように、例えば体を鍛えたスポーツ選手と、少しだけ運動しても息が上がってしまう太った人がいる様に血液の酸素交換能力が病の原因となる。
呼吸法を上達させる
口は食べ物を取入れ鼻は空気を取入れる器官である
口呼吸は健康に悪い
現代人の90%は口呼吸。特に睡眠時ほとんどの人は口呼吸をする。起きた時に喉が痛くなったり口の中が渇いていたりする人は要注意です。口呼吸は細菌を直接肺に送り込み気管支を傷める。体を酸欠状態に陥れ、長時間眠ったのに体がだるいなどの状態が続く。鼻はフィルターの役目を果たし外気のほこりや細菌を除去する。鼻呼吸は天然のマスク。外気を温め適度な水分を与えて気管支を守る。
上手な呼吸は腹式呼吸
胸式呼吸は浅く短い呼吸になりがち。緊張時は胸式呼吸になり戦闘状態に入る。逆に緊張時に腹式呼吸でゆっくり呼吸をすればリラックス出来る。
次は「横隔膜呼吸」
鼻・腹式呼吸の次は横隔膜呼吸に挑戦。
実は横隔膜を上手に使うためには内膜筋(いわゆるインナーマッスル)を鍛える必要があります。難しいように感じるが横隔膜を使った呼吸を意識すると自然にインナーマッスルが鍛えられる。
息を吐く時インナーマッスルが腹圧を調整するため、出来るだけゆっくり・長〜く吐くようにすると自然にインナーマッスルが鍛えられる。インナーマッスルが強くなると体幹が整い、お腹周りがやせる、姿勢が良くなる。またリンパや血液の流れが良くなり交感神経と副交感神経、ホルモンバランスが整い免疫力が高まる。
更に上級な「逆腹式呼吸」
腹式呼吸は息を吸うときにお腹を膨らませますが、その逆、息を吸うときにお腹をへこませます。横隔膜は下がろうとしますが腹圧が邪魔をするため肺は横に拡張するようになり肺の機能が高まる。さらに腹圧により内臓が動くため胃や肝臓機能が活発になり、腸が刺激され便秘解消にも役に立ちます。是非とも逆腹式呼吸までは極めていただきたい。
呼吸法を上達させる
ヨガの達人は1時間に一回しか呼吸しないと言います。仙人になると1日に一回だけ呼吸をするそうです。一生の間に呼吸できる回数が決まっていて呼吸の回数を減らすと寿命が伸びるらしい。不老長寿の秘密が呼吸にあるようです。
ストレス社会ではどうしても呼吸は浅く短くなってしまう。浅い呼吸が病気の根源ともなっているのが現実。呼吸をコントロールすることが健康のコントロールに繋がる。普段何気ない呼吸が健康を左右していることなどほとんどの人は知らない。
呼吸を上達させる道具箱
参考図書:
ただ空気を一杯吸えは良いという訳ではない。いかに効率よく酸素を末端の細胞に送ることが出来るかが健康を左右する。酸素を届ける能力BOLTスコアをいかに上げるかを解説する。
眠っている間に健康作り:
いびき防止だけではなく、睡眠時の鼻呼吸を誘導することで健康な睡眠環境を整えることが出来る。
薬を使わない自然治療
呼吸を変えるだけで健康になれる。これは紛れもない事実です。
体の変調を感じた時、すぐに向かうのが「病院・薬」。その薬が身体を蝕む原因の一つとは誰も考えていないようだ。薬に頼る治療がアトピーなどアレルギー症状の始まり。