腸の汚れは「死」
腸は第2の脳といわれる。もともと生命体は単細胞生物から始まった。一番初めに生まれた臓器は消化管である腸。口があって消化管があって排泄口がある。体内に入ってくるものがあって、それが管を通過して最後に排泄される。肝臓もなければ腎臓もない。心臓もなく脳もなく心もないにもかかわらず、その生命体は意思を持っている。腸は脳からの命令を待つことなく体のバランスを取り、脳の活動にも影響を与えている。その為、腸の健康は体全体の機能に影響を与える。腸は免疫の最前線であり精神面では幸せホルモンといわれるセロトニンの90%は腸で作られており、腸内環境が幸福感に重大な影響を与える。
腸の役割と障害
腸は内なる入口
年を取って死ぬことを”老衰”という。機能的にみるならば胃腸の働きが低下し消化吸収できず必要な栄養を取入れることが出来なくなった状態。これを「栄養失調状態」という。病人が体力を落していくのも「栄養失調」が原因。栄養士が厳密に計算した食事が出されたとしても、消化機能が衰えた体では必要栄養素を取入れることはできない。そもそも食べる体力すらない病人もいる。薬草治療も薬草成分を吸収する胃腸障害を解決することが最重要課題となる。
腸は下水道
腸は入り口であると同時に食べかすや体内毒素を便として排泄する下水道の役割も果たす。
夏、気温34度の台所。昨夜から放置された残飯。場合によってはツーンとした臭いが立ち込めているかも知れません。一刻も早く洗い流したいにも関わらず下水道が詰まって排水できない。こんな時は詰まった排水管に手を入れ汚れを取り除かなければならない。便秘は排水管の詰まった台所。便は食べた回数だけ排泄する必要があり、下水管は定期的に掃除をして詰まりを解消しなければいけません。
薬で腸管細胞が破壊される
腸はせんどう運動する筋肉であり、内部は無数の腸管細胞で出来ている。腸管細胞は栄養の入口であり、外部から侵入する細菌の体内侵入を防ぐ免疫の最前線でもある。腸管では粘膜細胞が常に作り続けられ、糖やビタミンなどを生成する無数の腸内細菌と共存関係を作り出している。腸管細胞の粘液バリヤーで生成した栄養だけを体内に取り込む。
抗生物質など薬は腸内細菌の一部を死滅させ粘液バリヤーを破壊する。そのため腸管細胞が破壊される結果となる。また薬は利尿作用で粘膜バリヤーを維持できず腸の働きを低下させる。
腸の健康に必要なこと
腸ケアで健康作り
①化学製品に溢れた食環境では“毒"を入れない事は不可能に近い。せめても薬の常用だけは避けたい。
②食べ物を消化する時には大量の水が使われるため食事前後には十分な水補給をする。酒・コーヒー・ジュースなどには脱水作用があるため水補給にはならない。
③1日三食を消化するエネルギーはフルマラソンに匹敵する。三食習慣は戦後GHQによって作られたアメリカ式食生活。日本人の体質には過食生活である。消化にエネルギーを費やすと老化が進むと言われ、消化管を休ませる習慣は若返りの秘訣でもある。
④肝臓機能が低下すると体の熱量が下がり筋肉の動きが低下する。すると内臓の動きが低下して便秘になりやすくなる、太陽の光を浴び、深呼吸が便秘解消につながる。
最優先は排泄‼︎
腸管細胞の代謝は1週間程で新しい細胞に入れ替わる。宿便の多くは代謝で古くなった腸管細胞であるが、宿便には排泄され切れなかった便や重金属が含まれ腸壁にビッシリとこびりついた状態になっている。消化吸収を妨げ体内毒素は健康に害を与える。この宿便を毎日綺麗に排泄しよう。
◆便秘解消と宿便排泄◆
⑦便秘解消と宿便を取り除く自然な食材としてサイリュウムがお勧め。アーユルベーダを起源としたオオバコの実から作られる自然食材。朝起き一番にスプーン一杯と十分な水だけ。
健腸のための薬草習慣
◆◆朝の習慣が健康作りの第一歩◆◆
1.朝起きて直ぐサイリウム小さじ一杯と水500mlを飲む
2.朝の運動は大変効果的。散歩・スクワット・ヨガ・気功・太極拳などゆっくり筋肉を動すことが胃腸に良い。朝心臓の動きを高める事で1日の血液循環が安定する。
3.朝日を浴びて腹式呼吸。日常化でホルモン分泌が安定する
4.日常的に健康茶(錦仙茶龍)を飲む
参考図書:
体をぷるぷるするだけで健康になれる。薬を使わず病気を治してしまう気功法から、日本人にとってわかやすく受け入れやすい健康法を理論から実践まで解説。健康水の作り方など。
参考図書:
サイリュウムハスクと言われオオバコの実から取られる食物繊維豊富な食材。漢方の生薬としても用いられ胃腸を整える効果がある。多くのダイエット商品にも使われている。
薬を使わない自然治療
腸内環境を整えることは健康になる第一歩。腸の健康が体の健康に直結する。体の変調を感じた時、すぐに向かうのが「病院・薬」。その薬が身体を蝕む原因の一つとは誰も考えていないようだ。薬に頼る治療がアトピーなどアレルギー症状、習慣病の始まり。